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上尾映画劇場
昔の写真は、昭和33年ごろの「上尾映画劇場」(仲町)です。同劇場は同27年から同35年まで営業していました。当時の入場料は、大人が70円、作品は時代劇と現代劇の3本立てで、1週間ごとに全映画会社の新作を上映していました。入場者は平日が平均200人から300人で、テレビがまだ一般に普及していなかった時代、日曜日にはその10倍もの人がやっ来ました。多くの入場者でにぎわった映画館も閉鎖し貸し店舗となった後、火災で焼失しました。現在はマンションの駐車場になっています。
戦後の復興期、テレビはまだごく限られた家庭にしかなかった頃、時代は、高度経済成長へと拍車をかけるようにして回り始めます。そんな時代背景の中、庶民の活性剤的役割を一手に引き受けたのが映画≠セったのでしょう。
日本映画全盛の象徴でもある石原裕次郎の活躍も、この頃なのでしょうか?
1964年(昭和39年)、東京オリンピックの開催で、カラーテレビが爆発的に普及し、これを境に映画全盛時代は、テレビ時代に呑み込まれて行く宿命を負うのですね。
きっと、セピア・カラーの銀幕に、ひとときの夢を託して通ったんだろうな、この映画館に。だから、この映画館は、そんな人たちの心模様を、吸収していたんだ。と、思う。
私が上尾に住み始めた十数年前の頃は、上尾駅東口に一軒とイトー・ヨーカ堂5Fのシアターの二箇所にありましたが、いつの間にか廃業していました。
現在、上尾の近くには、桶川マインの常設シアターと、大宮(二軒)の映画館があり、遠出を望む場合は別として、皆さん、大抵、このどちらかを利用しているようです。
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